あなたがもし “アドベンチャーゲーム” というキーワードで “Myst” をまっさきに思い浮かべるなら、あなたの思い出はきっとカラフルで華やかなものでしょう。

アタクシがまだ幼少のみぎりまくっていた頃、世の中のPCはほとんどがキャラクター ユーザー インターフェイスでした。要するに、グラフィカルではなくて文字で入力して文字で返されるようなインターフェイス。
そのようなPCでもゲームは発売されており、中でも “ミステリーハウス” は、アドベンチャーゲームのオリジネータとして今でも歴史に名を残しています (ちなみに、2つのバージョンがあります)。
ミステリーハウスは、グラフィックが表示されました。室内の様子がつたない線画ではあるものの、表示されました。
しかし、ほぼ同時期にもっとストイックなアドベンチャーゲームが発売されていたのです。

それが、Zorkです。

Zorkの世界では、私たちはシンプルな線画すら目にすることはありません。そこに表示されるのは、Courier Newスタイルのフォントで淡々と状況を綴った文章だけです。
私たちは、その世界でマウスを使うこともなく、命令 (動詞と名詞の組み合わせ) を入力して、問題解決を試みるのです。Move Chair といったように。それに対して、システムからフィードバック、つまり状況の変化や結果を表す文章が返されるのです。Chair is fixed on the floor. といったように。

このシンプルなシステムのゲームは、空想世界とたやすくリンクする能力を持つGeekたちに、普通に受け入れられました。もっとも、ほかに潤沢な選択肢がなかったという理由もあるでしょうが。
アタクシ自身も、Zorkにはハマりました。文字だけの表現から脳内に再構築されるイメージは、映像を利用したメディアとは質の異なる楽しみを与えてくれました。

この時代から、もう数十年経ちます。そんな 3D でじいさんが空を飛ぶ時代に、愛しのハンディツールiPhone上にZorkが蘇りました!

Frotzは、テキストアドベンチャーゲームのフレームワークです。Zorkに限らず、いくつかのシナリオをFrotzのインターフェイスとシステム上に起動できます。ユーザーは、iPhoneのレンズ豆よりも小さなキートップを叩いて、コマンドを入力します。

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HaloやFalloutの時代に懐古趣味と言われればそれまでですが、これはこれで最新ゲームとは異質の楽しみがあります。

もちろん、文字や背景はお好みで変更可能。いつでもHomeボタンを押して中断できます (SAVE コマンドもあり)。

シナリオは、本格的なミステリ、SFなどもりだくさん。FTP機能を利用して、インターネットからダウンロードした別のシナリオを登録することもできます。